自転車タクシードライバー（ベロタクシー）体験談

投稿者：根無し草

この仕事、東京（現在は六本木周辺）、京都、大阪で走っているベロタクシーという自転車タクシーのドライバーとして街中で客を見つけて目的地まで送る仕事で、ベロタクシーの売りは排気ガスを一切出さない地球に優しいエコロジーな乗り物だってこと。

自転車には電力モーターが補助で付いてるけれど坂道での補助が精一杯で、あまり使いすぎるとすぐにバッテリー切れを起こしてしまうので基本的には自分の脚力のみで走ることになります。 車体重量１４０キロ、ドライバー自身と客が２人、全員６０キロだと計算しても３２０キロ、自転車と言えども坂道などはかなり辛いです。

気になる報酬は完全出来高性で保険料、レンタル料として一日１０００円程を会社に払えばあとは全てドライバーの収入なので頑張ればそれだけ多くの収入が得られます。（ちなみに会社は車体の広告費で成り立っている）

ベロタクシーの基本料金は初乗りが５００ｍで大人一人３００円、子供２００円、その後は１００メートルごとに５０円づつ料金が加算されていきます。 例えば原宿駅から新宿駅まで大人二人を乗せて走ると２キロで大人一人1050円×２人＝2100円かかる時間は２０分から３０分。 後はいかに客を乗せ続けていられるかが収入を大きく左右します。

時期や運にもよるが調子がよければ一日に２万以上稼ぐことも可能。 また自転車タクシーという乗り物の特質上、走りながらお客さんと話すため親しまれ、感謝されてチップをもらうことも少なくない。 中には気に入ったドライバーを指名してくるお客さんもおり、そういった指名をもらえることはベロタクシーをやっていてとても嬉しいことの１つです。

けれどそうそう美味しい話ばかりでもない。 まず第一に稼げる時期と稼げない時期があり、稼げる時期には昼１１時から６時までの５時間で軽く１万を超える時期もあるが、秋から冬にかけてなどは寒さのために売り上げが一日2000円しかないということもある。 寒い日に雨など振りでもしたら高い売り上げはまず見込めない。