仕事内容：
この仕事は社交ダンスを踊るためのダンスホールに来た客のダンスパートナーになる仕事で、もちろん客が男性であれば女性ダンサーが、女性であれば男性ダンサーが相手になります。 とは言ってもこのダンサー達は店に雇われているわけではなく店に場所代を払い、客と直接交渉してお金をもらっているんです。
ダンスホールの客層は５０代〜８０代が多く、ダンスホールダンサー達もそれに合わせて４０代〜７０代が中心。そこで指名され一緒に踊ったり、食事をしたり、時には店外デートをして相手をする。イメージ的に言うとホストクラブのホストと客のＯＢ、ＯＧバージョンです。
儲け：
ダンサーは店に場所代を５００円ほど払いあとは客を見つけて客と交渉でお金をもらうんですが、最低相場というのがあってホールにもよりますが私のところは30分2000円以上です。あとはその人の気に入られ具合
で交渉ですね。
収入はピンキリで、例えば30分の客が４人いれば8000円＋チップ＋相手をしているときに客が食べた注文の10%（＋貢物？） そんな感じです、ホール側もダンサーの収入の管理をしていませんし、
ダンサー同士も公にしていないので誰がどの程度儲けているのかは分りません。
裏話：
ホールには必ず何年も前から通う常連の主が何人もいます。そういう客はいかにダンサー達を手玉に取って安く楽しむかを熟知しているんです。そんな主のターゲットは業界がまだ分ってない新人ダンサーなんです。
私が入りたてのころも、主の一人に目をつけられまして、客待ちしているのもツマラナイだろうと呼ばれ相手をさせられるが
「一緒に踊ったわけではない」
と言われ２時間相手をした内の１時間分しかお金を払ってもらえなかったり
「あなたにはこの場所は合わないからいい場所を教えてあげる」
と店外のダンスパブみたいなところに連れて行かれたり、買い物に付き合わされたりと随分無報酬でつき合わされましたね。
今ならちゃんと交渉してしっかり相手した分の料金をとりますが（笑）
編集後記（根無し草）
６０代、７０代のおばあちゃん？がこれまた６０代、７０代のおじいちゃんと「１時間いくらで？」 なんて交渉して曲がった腰でラブリーにダンスを踊るわけです。考えるとちょっと怖いですね。
記事本文には書きませんでしたが客のおばさん達も本当は自然な関係を築きたい、だけどいままでお金で解決してきたためにそういう方法でしか関係を築けない、そういう客が多いそうです。
オールドで、アンダー、そしてちょっぴり悲しいダンスホールダンサーの体験談でした。
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